女子児童のべ151人盗撮 小学校元教諭に有罪判決 横浜地裁

横浜市内の小学校に勤務していた元教諭が校内でのべ150人余りの女子児童の姿を盗撮したなどとして児童ポルノ禁止法違反の罪などに問われた裁判で、横浜地方裁判所は「子どもたちが受けた精神的苦痛や影響が懸念され、責任は重い一方で、現在は子どもと関わる仕事から離れている」などとして執行猶予のついた有罪判決を言い渡しました。

横浜市の公立小学校の元教諭、阿部翔太被告(39)は、おととし10月までの2年半にわたって、勤務先の小学校の保健室や教室などに小型のカメラを設置してのべ151人の女子児童の姿を盗撮したとして児童ポルノ禁止法違反の罪などに問われました。
6日の判決で横浜地方裁判所の小泉満理子裁判官は「授業などのスケジュールを踏まえて教室などへの出入りが不自然とならないタイミングを見計らってカメラを設置していた」と指摘しました。
そのうえで「子どもたちを保護する立場にあった被告の犯行であり、被害者が受けた精神的苦痛やその影響は懸念され、責任は重い。一方で、現在は反省し子どもに関わる仕事からも離れている」などとして保護観察のついた懲役3年、執行猶予5年を言い渡しました。