入院中の子どもに付き添う家族を支える施設開所へ 東京 府中

東京・府中市の病院内に入院中の子どもに付き添う家族の休息スペースが開設されることになり、記念の式典が行われました。

東京・府中市で心臓や血管の治療などを専門に行う榊原記念病院に新たに開所するのは「ファミリールーム」と名付けられた休息スペースで、入院中の子どもの家族を支援する公益財団法人「ドナルド・マクドナルド・ハウス・チャリティーズ・ジャパン」と病院が共同で設置しました。
8日の開所に先立ち4日は関係者が出席して記念の式典が行われました。
入院する子どもに親などが付き添う場合、みずからの食事や睡眠はままならなくなるなど、厳しい環境で対応を強いられることが課題に指摘されていて、式典で磯部光章院長は「付き添う家族からは『ずっと気を張っていると、少し離れてリセットしたいと思うことがある』といった声も聞かれます。休息スペースが子どもの笑顔や安心、治療に臨む大きな力になります」と話していました。
広さ59平方メートルの「ファミリールーム」は自宅のようにくつろいでもらおうと、仮眠ができるマッサージチェアや簡単な食事がとれるスペースやキッチンなども設けられています。
利用は無料で、運営にはボランティアのスタッフが協力するということです。
磯部院長は「家族に寄り添った環境になるよう、最善を尽くしたい」と話していました。