工場にイノシシ侵入 従業員2人が襲われてけが 茨城 笠間

30日午前、茨城県笠間市の工場にイノシシが侵入し、従業員2人が襲われてけがをしました。
イノシシは走り去り、警察などは見つけても近づかないよう注意を呼びかけています。

30日午前11時すぎ、笠間市稲田の住宅資材メーカーの工場から「男性従業員2人がイノシシにかまれた」と消防に通報がありました。
警察や会社によりますと、工場の敷地に侵入したのは体長1メートルほどのイノシシで、襲われた2人のうち1人は左肩を骨折しましたが2人とも命に別状はないということです。
イノシシは、工場にゆっくり入ってきて、追い払おうとした従業員の左のふくらはぎをかんだあと、外に走って逃げたもう1人の従業員を追いかけ、転んだ男性を3度ほど突いて走り去ったということです。
目撃した別の従業員は「ニュースなどでは手を出さないようにと聞いているが、もし向かってきていたら自分も追い払おうとしてケガをしていたかもしれない。きょうのイノシシは大きくて怖くて、手出しできないと感じた。信じられないほど速いスピードだった」と話していました。
現場の工場は田んぼに囲まれた場所にあり、警察や地元の猟友会はイノシシの行方を捜すとともに、見つけても近づかないよう注意を呼びかけています。