日大 酒井学長と澤田副学長 大学側に辞任する意向伝える

日本大学アメリカンフットボール部での薬物事件の対応をめぐり、酒井健夫学長と澤田康広副学長が27日、大学側に辞任する意向を伝えたことがわかりました。

日本大学アメリカンフットボール部の部員が逮捕された薬物事件の対応をめぐっては、第三者委員会からガバナンスの機能不全が指摘され、大学の理事会が酒井健夫学長については今年度末での辞任を、澤田康広副学長については直ちに辞任するよう勧告し、林真理子理事長については6か月、50%減給とする方針を示していました。
関係者によりますと回答期限の27日、酒井学長と澤田副学長は大学側にそれぞれ辞任する意向を伝えたということです。
澤田副学長は「引き継ぎのため」などとして、辞任の時期を年内としているということです。
一連の問題をめぐっては、第三者委員会からガバナンスの機能不全や大麻と疑われる植物片を12日間警察に届けず保管した対応の責任などが指摘され、文部科学省が今月中に再発防止策と改善計画を報告するよう求めています。

日本大学に通う学生からは早く大学の運営を安定させてほしいといった声が聞かれました。
このうち、2年生の男子学生は「去年執行部が変わったときは、これで問題が起こらなくなるかなと思いましたが、また内輪もめのような状況になっていて残念です。大学のイメージが悪くなるのは嫌なので、早く大学の運営を安定させてほしいです」と話していました。
また2年生の女子学生は「『悪質タックル問題』に続いて薬物問題を起こしたアメフト部の責任が大きいと思うので、学長などまで辞める必要があるのかは疑問に思います。上層部にも監督責任はあると思いますが、ほかにも責任を取るべき大人はたくさんいると思います」と話していました。