茨城県笠間の養鶏場で鳥インフルウイルス検出 7万羽処分開始

茨城県笠間市の養鶏場で死んでいるのが見つかったニワトリについて遺伝子検査が行われた結果、「H5型」の鳥インフルエンザウイルスが検出されました。
鳥インフルエンザの感染が確認されたのは養鶏場では今シーズン、全国で2例目です。

茨城県によりますと、笠間市の養鶏場で26日、ニワトリが死んでいるのが見つかり、県は詳しい遺伝子検査を行った結果、高病原性の疑いがある「H5型」の鳥インフルエンザウイルスが検出されたと発表しました。
このため、県は、27日午前9時から、この養鶏場で飼育されているおよそ7万羽のニワトリの処分を始めました。
処分は1日300人態勢で、24時間作業を行うとしていますが、処分の完了までは3日から4日ほどかかる見通しだということです。
また茨城県はこの養鶏場から半径3キロ以内を「移動制限区域」に指定し、このエリアにある6戸の養鶏場に対してニワトリや卵の移動を禁止するとともに、3キロから10キロ以内を「搬出制限区域」にしてエリア内の16戸の養鶏場にニワトリなどの区域外への出荷を禁止する措置をとりました。
農林水産省によりますと、今シーズン、養鶏場で鳥インフルエンザの感染が確認されたのは、25日の佐賀県に続いて全国で2例目だということです。
昨シーズン、鳥インフルエンザにより県内で処分されたニワトリなどの数はおよそ430万羽に上り、茨城県は改めて養鶏場の衛生管理や消毒を徹底するよう呼びかけています。