伝統的染色技法「長板中形」人間国宝作家が実演会 千葉 君津

「長板中形」と呼ばれる伝統的な染色技法で、ことし新たに人間国宝に認定された染色作家の松原伸生さんによる実演会が、地元の千葉県君津市で開かれました。

君津市の久留里城址資料館で開かれた実演会には40人が参加し、市内在住でことし国の重要無形文化財の保持者、いわゆる人間国宝に認定された染色作家の松原伸生さんが、解説を交えながら染色の技法を披露しました。
松原さんの「長板中形」と呼ばれる染色技法は日本の伝統的な染色法の一つで、一枚板に広げた生地に型紙を置いて糊をつけていくことで文様を染めあげます。
会場には長さ6メートル50センチ、幅43センチの長板に貼られた白い生地が用意され、訪れた人たちは型紙の模様どおりに糊をつけていく松原さんの緻密で丁寧な作業に見入っていました。
市内から参加した60代の女性は「一つ一つ丁寧な作業をされていて日頃からの努力が垣間見られてとても感動しました」と話していました。
松原さんは「昔ながらの伝統工芸技法なので興味をもっていただくのが大事かと思います。熱心に見ていただけたのでよかったです」と話していました。