グミから検出の成分「HHCH」 指定薬物に追加 厚生労働省

グミから検出の成分「HHCH」 指定薬物に追加 厚生労働省

大麻に近い成分の名前が表示されているグミを食べた人が相次いで体調不良を訴えている問題で、厚生労働省は22日、検出された成分「HHCH」を指定薬物に追加しました。
これにより、10日後の来月2日から販売や所持・使用が禁止されます。

指定薬物に追加されたのは、「HHCH」=ヘキサヒドロカンナビヘキソールという成分です。
「HHCH」については、大阪の会社が製造している同じグミを食べた人が体調不良を訴えるケースが相次いでいて、厚生労働省によりますと、ことし9月以降、こうした食品を食べるなどして摂取して、救急搬送されたケースが全国で少なくとも8件報告されたということです。
これを受け、厚生労働省麻薬取締部や、各地の自治体が20日までに、販売した店舗など8か所に立ち入り検査を行い、都内の店舗で販売されていたグミから、大麻に近い成分の「HHCH」が検出されていました。
このため、厚生労働省は「HHCH」について、健康被害を引き起こす恐れがあるとして、医薬品医療機器法に基づいて、22日付けで指定薬物に追加しました。
10日後の来月2日には、販売や所持・使用が禁止されることになり、厚生労働省は、「HHCH」を含む商品が店舗やインターネットで現在も販売されているとして、購入しないよう注意を呼びかけています。