日本科学未来館 常設展示の一部 7年ぶりにリニューアル

最新の科学技術を学べる東京・江東区の日本科学未来館の常設展示の一部が7年ぶりにリニューアルされ、21日メディア向けに内覧会が開かれました。

東京・江東区の日本科学未来館は科学技術への理解を深めようと2001年に設置された科学館で、このほど7年ぶりに常設展示の一部をリニューアルし、21日メディア向けに内覧会が開かれました。
「ロボット」「地球環境」それに「老い」の3つのテーマであわせて4つの新たな展示が設けられています。
このうち「老い」をテーマにした展示は、加齢による運動機能の低下などを実体験してもらうのがねらいで、腰を曲げ足に重りをつけた状態で大型モニターに映し出されたバーチャルの世界に歩いて買い物に出かけると、体が思うように動かず歩行者にぶつかったり、車に警笛を鳴らされたりしてしまうようすを疑似体験できます。
また「地球環境」についての展示では二酸化炭素の排出量の違いで2100年には海面がどのように上昇するのかをAR=拡張現実で体験することができます。
日本科学未来館の浅川智恵子館長は「未来の社会課題を自分ごととして考える第一歩になることを目指して制作しました。ひとつひとつの展示を体験して未来を思い描き、自分の未来を考えるきっかけにしていただきたい」と話していました。
新たな常設展示は22日から一般に公開されます。