大幅減便・来春廃止予定路線バス 住民が存続求め千葉市に要望

先月、一部の路線バスが大幅に減便され影響を受ける千葉市内の住民らが千葉市に路線の存続や代替の交通機関の確保を要望しました。

千葉市内を走る「千葉中央バス」は、運転手不足や収支の悪化を理由に先月、鎌取駅と主に都賀駅を結ぶ平日の路線で35本から8本に、土気駅と大椎台団地を結ぶ平日の路線で32本から3本に、大幅に減便しました。
市によりますと、これらの路線は来年の春には廃止される予定だということで、20日、地域の住民ら6人が千葉市役所を訪れ、存続などを求める要望書とおよそ700人分の署名を提出しました。
「バスは住民が通院や買い物などに利用している」として、路線の存続や、難しい場合にはコミュニティ−バスやデマンドタクシーといった代替の交通機関の導入を求めています。
要望を行ったグループの木村恵子代表は「自宅から駅まで杖をついて歩くことになり、通院にもタクシーが必要になってしまう。市に希望を託すしかない」と話していました。
千葉市交通政策課の大木戸孝也課長は「市が何も対応しないという状況ではいけない。新たな移動手段の確保に向けてさまざまな取り組みを進めていきたい」と話していました。