ハチ公の鳴き声など貴重なレコード集めた展覧会 東京 文京区

忠犬・ハチ公の鳴き声を収録したレコードをはじめ貴重な古いレコードなどを集めた展覧会が東京・文京区の美術館で開かれています。

これは明治から戦前にかけての歌などから音楽の文化を伝えようというもので、当時発売されたレコード160点などが展示され、レトロなデザインのラベルなどが楽しめます。
この中には、ことし生誕100年となる忠犬・ハチ公の鳴き声を録音した1934年のものもあります。
会場ではレコードの音源を復刻したCDで聴くことが可能で、当時、死ぬ1年前で病気だったと推定されるハチ公の「くーん」という鳴き声を15秒ほど聴くことができます。
飼い主の上野英三郎博士の門下生が渋谷駅で録音したとみられるということです。
また、終戦直後にブギウギで一世をふうびした笠置シヅ子さんが所属していたOSK日本歌劇団の代表曲、「春のおどり」の主題歌のレコードも歌詞カードとともに展示されています。
展覧会を監修したレコード文化研究家の保利透さんは「レコードは聞くものというイメージがあるかもしれませんが、デザインも大切な要素のひとつです。時代を反映した文化をぜひ見てもらいたい」と話していました。
展覧会は来月24日まで東京・文京区の竹久夢二美術館で開かれています。