群馬 中之条町 強盗殺人事件 被告に無期懲役判決 前橋地裁

3年前、群馬県中之条町でSNSで誘い出した女性を殺害したなどとして強盗殺人などの罪に問われた33歳の被告に対し、前橋地方裁判所は「刑事責任は重大だ」として無期懲役の判決を言い渡しました。

埼玉県久喜市の無職、山本結子被告(33)は3年前、SNSで自殺志願者を募って48歳の女性を誘い出し、知り合いに指示して中之条町の橋から落として殺害した後、キャッシュカードと運転免許証を奪ったなどとして強盗殺人などの罪に問われました。
裁判で、被告は「指示はしていない」と強盗殺人などの罪について無罪を主張し、検察は無期懲役を求刑していました。
17日の判決で前橋地方裁判所の橋本健裁判長は「元交際相手に対する恨みから殺人のぬれぎぬを着せようと計画し、知り合いに指示して事件を主導した」と指摘しました。
そのうえで「身勝手な考えによって全く無関係な被害者の生命を犠牲にすることなど到底許されず、刑事責任は重大だ」として求刑どおり無期懲役を言い渡しました。