都内の私立と国立中学校進学率 20%超え過去最高に

ことし春、東京都内の公立小学校を卒業した子どものうち、私立や国立の中学校に進学した子どもの割合は、20%を超えて過去最高になったことが都の調査でわかりました。

東京都教育委員会によりますと、ことし春に都内の公立小学校を卒業したのは9万8518人で、このうち19.8%にあたる1万9521人が、都内の私立中学校に進学したということです。
国立中学校への進学率は0.45%で、私立と国立をあわせると20%を超えて、確認できる平成30年以降で過去最高の割合となりました。
私立中学校への進学率を自治体別にみると、文京区が49.5%と半数近くで最も高く、次いで、中央区が43.1%、港区が42.5%、目黒区が39.4%、千代田区が37.5%で、都心を中心に11の区で30%を超えました。
市町村で最も高かったのは、武蔵野市の27.3%でした。
男女別では女子が21.0%、男子が18.7%でした。
これらのデータに、他県の私立中学校に進学したり、私立小学校から内部進学したりした子どもは入っていません。
私立中学校への進学率が高くなっていることについて、都の担当者は「子どもの個性を伸ばしたいという保護者のニーズが、特色ある教育方針を打ち出す多彩な私立中学校にマッチして、人気が高まっているのでは」と分析しています。

ことし春、東京都内の公立小学校を卒業した子どもの、各自治体ごとの私立中学校への進学率です。
他県の私立中学校に進学したり、私立小学校から内部進学したりした子どもは入っていません。
文京区が49.50%、中央区が43.14%、港区が42.47%、目黒区が39.43%、千代田区が37.50%、渋谷区が36.53%、世田谷区が35.44%、新宿区が34.85%、杉並区が32.69%、豊島区が32.06%、品川区が31.09%、台東区が29.40%、江東区が27.43%、武蔵野市が27.32%、中野区が24.85%、北区が23.54%、荒川区が22.17%、大田区が21.58%、三鷹市が19.84%、狛江市が18.77%、練馬区が18.43%、板橋区が16.78%、墨田区が16.69%、小金井市が16.60%、西東京市が15.87%、国立市が15.54%、調布市が15.38%、国分寺市が14.98%、葛飾区が14.31%、足立区が13.39%、多摩市が12.85%、稲城市が12.76%、府中市が12.02%、江戸川区が11.46%、小平市が10.74%、立川市が9.50%、八王子市が7.74%、神津島村が7.69%、東村山市が7.37%、昭島市が7.10%、東久留米市が6.65%、清瀬市が6.35%、町田市が6.09%、日野市が5.76%、羽村市が5.29%、あきる野市が4.99%、東大和市が4.81%、瑞穂町が4.51%、青梅市が3.85%、福生市が3.70%、小笠原村が3.33%、武蔵村山市が3.23%、日の出町が2.34%、奥多摩町、檜原村、大島町、八丈町、利島村、新島村、三宅村、御蔵島村、青ヶ島村は0%でした。