「介護の日」 介護の悩み抱える家族や事業者向けの電話相談

11月11日は厚生労働省が定める「介護の日」です。
介護の悩みを抱える家族や事業者向けの無料の電話相談が全国一斉に行われ、ことしは物価高の影響や介護現場の人材不足に関連した相談が寄せられています。

電話相談は認知症の当事者団体や労働組合などが「介護の日」に合わせて毎年行っていて、ことしは全国40か所で、介護や福祉の専門職が家族の悩みなどを受け付けています。
このうち、東京・豊島区の会場では、「父親が入るグループホームで夜間に当直する職員が少ない」といった相談が寄せられ、対応したケアマネージャーは「施設側はヘルパー不足で適切な人員を配置できていない可能性があり確認してほしい」とアドバイスしていました。
主催者によりますと、ことしは物価高騰が続く中、介護費用の家計への負担の増加や、新型コロナやインフルエンザなどの流行によるサービス休止への懸念、それに、経営に苦しむ事業所からの相談も想定されることから、相談会場を増やして対応にあたっているということです。
電話相談の番号は、フリーダイヤル「0120−110−458」で、11日午後6時まで行われます。
相談員で、区の介護指導職員の森永伊紀さんは「物価が上がって介護の費用負担が重くなり、必要な介護が受けられない方もいます。さまざまな問題の解決の糸口につながるよう気軽に電話してほしい」と話していました。