障害者の性被害防止について考える勉強会 埼玉 越谷

障害者の性被害をどのように防ぐか考える勉強会が9日、埼玉県越谷市で開かれました。

地元の障害者団体などが開いた勉強会にはおよそ40人が集まり、女性の障害者でつくる団体の代表で、視覚障害がある藤原久美子さんが講演しました。
この中で藤原さんは、この団体がおよそ10年前に女性の障害者87人を対象に行ったアンケート調査では、35%の人が性被害の経験があると答えていたと紹介しました。
また、こうした背景には、障害があって抵抗しにくいことや、介助者や家族が加害者の場合、被害を訴えにくいことなどがあると指摘しました。
参加者からは「周囲が被害に気づいた時にどう接すべきか」とか、「被害者が声を上げられる環境を作るべきだ」などといった意見が出されていました。
主催した団体の代表で、障害者の支援をしている阿保裕子さんは「被害を受けた障害者が泣き寝入りすることも多い。人権意識をもってどう接していくか、考えていきたい」と話していました。