外環道の建設めぐり 都議会の超党派議員連盟が国交相に要望

道路の陥没や地中の空洞が相次いで見つかっている「東京外かく環状道路」の建設をめぐり、都議会の超党派の議員連盟が、斉藤国土交通大臣に対し、住民の不安払拭に向けた丁寧な対応などを要望しました。

東日本高速道路が行っている「東京外かく環状道路」の建設をめぐっては、3年前の10月以降、東京・調布市の住宅街で、トンネルの掘削工事が原因とみられる道路の陥没や地中の空洞が相次いで見つかったほか、今月に入ってからは、近くを流れる川の水面に気泡が発生しているのが確認されています。
こうした状況をうけ、東京外かく環状道路の建設促進を求めている都議会の超党派の議員連盟の議員5人が9日、国土交通省を訪れ、斉藤大臣に要望書を手渡しました。
要望書では、住民の不安の払拭に向け、地盤の補修や補償など、丁寧な対応や説明を確実に行うことや、事故の再発防止対策を実施し、安全を最優先にトンネル工事などを進めることを求めています。
そのうえで、外かく環状道路の機能を最大限発揮させるため、東名高速道路から湾岸道路までの区間について、計画を早期に具体化させることなどを求めています。