シャンシャン 中国で元気な様子 施設の飼育員が紹介

東京の上野動物園で生まれ、ことし中国に返還されたジャイアントパンダ「シャンシャン」について、中国の施設の飼育員が元気に暮らしている現在の様子を紹介しました。

上野動物園で生まれたメスのジャイアントパンダ「シャンシャン」は、中国と結んだ協定に基づいてことし2月に中国に返還され、現在、内陸部・四川省にある「中国ジャイアントパンダ保護研究センター」で保護されています。
この施設で、先月からシャンシャンの一般公開が始まったことにあわせて、飼育員の趙蘭蘭さんが7日、日本のメディアに対して現在の様子を説明しました。
7日、シャンシャンは、好物のりんごや竹をおいしそうに食べる様子を見せていました。
趙さんによりますと、シャンシャンは、中国に来た当初は施設の中を走り回ったり、エサを食べなかったりと落ち着きのない様子を見せていましたが、飼育員が言葉をかけ続けるなどしたところ徐々に慣れて落ち着いてきたということです。
また、一般公開の時期について施設側は、過度なストレスを与えないよう、多くの観光客が詰めかける中国の大型連休を避ける配慮をしたとしています。
現在、シャンシャンの健康状態は良好で、毎日、竹を16キロ、たけのこを6キロ、りんごを400グラムほど食べているということです。
趙さんは「シャンシャンは今とても良い状態ですので、安心してください。時間があればぜひ、シャンシャンの姿を実際に見に来てください」と話していました。