ミャンマーの暮らし 高校生が手作りかるたで小学生に伝える

2年前のクーデター以降、不安定な情勢が続くミャンマーについて、高校生たちが手作りのかるたで伝えようという授業が千葉県内の小学校で行われました。

ミャンマーでは2年前のクーデター以降、実権を握る軍と民主派勢力の間で戦闘が続いていて、先月には民主派勢力を支持する少数民族の武装組織が軍への攻撃を開始したと発表するなど対立が激化しています。
イスラエル・パレスチナやウクライナに多くの関心が集まるなかで、ミャンマーについても知ってもらおうと中・高校生などで作る団体が2日、千葉県浦安市の小学校で6年生およそ100人に授業を行いました。
授業は高校生たちが制作したクーデター前のミャンマーの暮らしを紹介したかるたを使って行われ、「朝のたく鉢から一日が始まる」などと札が読み上げられると、子どもたちは競って手を伸ばしていました。
父親の転勤でクーデター前のミャンマーで2年間暮らしていた高校3年生の野中優那さんは「いま世界中で紛争が起きています。そこにはきょう、かるたで知ったような当たり前の日常がありました。ニュースを見たら、肌の色や言語が違っても私たちと同じ人間だと思い出してほしいです」と呼びかけました。
授業を受けた女子児童は「平和な生活が当たり前でないことを知って世界の紛争について学んで、遠い場所にいる人のことも自分のこととして考えてみたいです」と話していました。