プリカ渡し投票依頼した罪 千葉 横芝光町の元町議に有罪判決

ことし4月に行われた千葉県横芝光町の町議会議員選挙で、プリペイドカードを渡して投票を依頼したなどとして公職選挙法違反の罪に問われた元議員に対し、千葉地方裁判所は31日、執行猶予のついた有罪判決を言い渡しました。

横芝光町の元町議会議員、越川一雄被告(74)はことし4月に行われた選挙で、複数の有権者に対しておよそ5000円分のプリペイドカードを配って、自身への投票を依頼したなどとして公職選挙法違反の罪に問われました。
31日の判決で、千葉地方裁判所の片岡理知裁判官は「高額なプリペイドカードを多くの有権者に渡していて、選挙がゆがめられ民主主義の根幹を揺るがす危険性を生じさせた」と指摘しました。
そのうえで、「公職の候補者として法令に従って公明かつ適正な有権者の審判を受けるべき立場でありながら、選挙で苦戦が見込まれるという動機から犯行を行っていて厳しい非難に値する」として懲役1年6か月、執行猶予5年の有罪判決を言い渡しました。