横浜 消防隊が部屋間違え到着3分遅れる 搬送男性その後死亡

30日未明、救急要請を受けて出動した横浜市消防局の消防隊が、現場の部屋を間違え、到着が3分遅れました。
搬送された40代の男性はその後死亡し、消防局は「心よりお詫び申し上げる」としています。

横浜市消防局によりますと、30日午前2時ごろ、戸塚区内の集合住宅に住む40代の男性の家族から、「意識がない」と119番通報がありました。
消防隊と救急隊が現場に向かいましたが、先に到着した消防隊は、通報があった部屋の隣の部屋を訪ねてしまったということです。
指令センターに確認し、3分遅れて現場の部屋に入ったところ、男性は心肺停止の状態だったということで、救命活動をしながら医療機関に搬送しましたが、その後死亡しました。
横浜市消防局によりますと、通報を受けた職員が救急隊などに住所を伝えるシステムに、誤った部屋番号を入力してしまったということです。
搬送先の医師は、「現時点で、消防隊の到着の遅れにより、死亡への影響があったとは考えにくい」と話しているとしています。
消防局は男性の家族に謝罪するとともに、今後、再発防止策を協議するということです。
横浜市消防局の平中隆局長は「現場到着が遅延したことを心よりお詫び申し上げます。亡くなられた方のご冥福をお祈り申し上げます」とコメントしています。