人手不足深刻化の成田空港 短編映画制作しPR 千葉

人手不足が深刻化する成田空港の現状を知ってもらおうと、地元の経済界や空港会社の有志が成田空港を舞台にした短編映画の制作を始めました。

航空業界では新型コロナによる需要の減少で離職者が相次ぎ、なかでも成田空港で働く従業員数はことし2月の時点で6年前と比べておよそ7000人減少しています。
こうした中、成田空港の人手不足の現状を多くの人に知ってもらい、人材確保につなげようと地元の経済界や空港会社の有志でつくる製作委員会が成田空港を舞台にした短編映画の制作を始めました。
映画「空の港のありがとう」は、成田空港の地上係員として働く主人公が、インバウンドが急増し人手不足の中で奮闘する様子を描いた30分ほどの短編映画で、成田市出身のYuki Saitoさんが監督と脚本を務めます。
撮影は28日から始まっていて、29日は成田空港の出発ロビーで主人公が接客する様子の撮影が行われました。
映画は来年の夏に公開される予定で、Saito監督は「コロナ禍で離職した人もいる中、空港で働く魅力が伝わる映画にしたい」と意気込んでいました。
製作委員会のメンバーで成田空港会社戦略企画室の片山敏宏室長は、「映画を通じて航空業界の人手不足の実態と魅力を発信し、人材確保に繋げたい」と話していました。