千葉県内の観光業の課題解決へ 県の新設研究会初会合

人手不足や新型コロナの影響など、千葉県内の観光業の課題を解決しようと、専門家などを集めた研究会が新たに設けられ、27日、初会合が開かれました。

この研究会は、観光業の課題の解決と今後の発展に向けた方向性を検討するため千葉県が設けたもので、初会合には、大学教授や宿泊施設の業界団体の代表、自治体の担当者などが出席しました。
この中で、県の担当者が観光業の現状と課題を説明し、全国の旅館やホテルのうちおよそ7割で、人手不足を感じているという民間の調査結果や、外国人旅行客は新型コロナの影響から回復しつつあり、今後は増加が見込まれる一方、国内の旅行客は将来、人口減少の影響で減少すると予想されていることなどを示しました。
これに対し出席者からは、人材不足の影響で十分にサービスを提供できていない宿泊施設が出ているといった声や、成田空港を利用する外国人が増加している割には、宿泊客の数が増えている実感はないといった意見が出されたということです。
研究会では今後、意見の集約などは行わず、県は必要に応じて個別に出された意見を施策に反映させていきたいとしています。