労災で亡くなった人を追悼 合同慰霊式 東京 八王子

長時間労働による過労や職場の事故で死亡し、労災と認定された人たちを追悼する慰霊式が、東京・八王子市で行われ、10年前、31歳で心不全で亡くなり、過労死と認定されたNHKの佐戸未和記者の両親も初めて出席しました。

慰霊式は八王子市内にある労働災害で亡くなった人たちを追悼する施設で行われ、全国から遺族などおよそ600人が参列しました。
式典では、昨年度1年間で労災と認定された2389人が新たに霊堂にまつられ、代表者による献花が行われたり、黙とうを捧げたりして亡くなった人たちを追悼しました。
厚生労働省の担当者などもあいさつし、亡くなった人たちを慰霊するとともに、働く人たちの安全と健康が確保される社会の実現に向けて決意が述べられました。
また遺族が祭壇に花をたむける時間が設けられ、祈りを捧げていました。
慰霊式には過労死と認定されたNHKの佐戸未和記者の両親も初めて出席しました。
佐戸さんの父の守さんは「未和のことを忘れたことはありません。10年が区切りではないですがここにまつられほっとした気持ちです」と話していました。
母の恵美子さんは「新たにまつられた方がおよそ2400人という数は異常だと思います。親より先に若い命が亡くなっていくことを防ぎたいです」と話していました。