「ダルマ自転車」で長崎から約1500キロ走破 横浜に到着

「ダルマ自転車」と呼ばれる巨大な前輪が特徴の自転車で長崎市からおよそ1500キロの道のりを旅したアメリカ人の男性2人が25日、ゴールの横浜市に無事到着しました。

ダルマ自転車での旅を終えたのは、いずれも55歳のアメリカ人のエリック・ナイトさんとマーク・ケネディさんです。
大学の同級生でサイクリング仲間の2人は、130年余り前にアメリカ人の冒険家がダルマ自転車で世界一周した際、長崎から横浜まで走破したのを再現しようと、先月24日、長崎市を出発しました。
前輪の直径がおよそ1メートル40センチもあるダルマ自転車は小回りが利かず速度も上がりにくいものの、見晴らしがよく、運転していて気持ちがいいということです。
ダルマ自転車にはナイトさんが乗り、日本語が堪能なケネディさんは電動自転車に乗って通訳兼助手として同行しました。
2人はスタートから30日余りかけておよそ1500キロの道のりを走りきり、25日午前、ゴールの横浜港近くに到着しました。
ナイトさんは「すばらしい旅だった。長崎のきつい坂や大阪の渋滞、美しい風景など、日本らしい体験ができた」と話していました。
またケネディさんは「日本の人たちが差し入れをしてくれたり、タイヤがパンクしたとき助けてくれたりと、いろいろな出会いがあった。こうした旅をやり遂げられたことを知ってほしい」と話していました。