“地域の交流の場に”介護施設が大学生と取り組み始める 横浜

コロナ禍で希薄になった人と人とのつながりを取り戻そうと、横浜市の介護施設が地元の大学生とともに、閉鎖的になりがちな施設を地域の交流の場に変えるための取り組みを始めました。

横浜市旭区の「ヴィラ南本宿」では、施設を地域の交流の場に変えようと、横浜国立大学で建築を学ぶ学生や庭師の協力を得て、庭の改修を始めました。
庭を取り囲むフェンスを撤去し、ベンチを置いて、地域の人が気軽に立ち寄ることができる場所にする計画で、25日は、施設のデイサービスを利用している高齢者も、学生や庭師に教わりながら、植木の周りの土を整えたり、セメントで固めた地面に色とりどりの石を埋め込んだりしていました。
改修は来月中には終わる予定で、完成後は催しなども企画して、地域との交流の機会を増やしていきたいとしています。
デイサービスに通い、作業を手伝った80代の女性は「こうした作業は何十年ぶりですが、とても楽しいです」と笑顔で話していました。
設計に携わった横浜国立大学の武部大夢さんは「地域に開かれ、みんなに愛される場所になってほしいです」と話していました。
また、取り組みを提案した理学療法士の前田浩太郎さんは「コロナで交流の機会が制限された中で地域のつながりの大切さを強く感じました。この庭を日常的に地域とのつながりがある場所にしていきたいです」と話していました。