千葉県が特定外来生物 ナガエツルノゲイトウ駆除で全域調査へ

川や用水路で繁殖が拡大し農業への被害が相次いでいる特定外来生物の水草、「ナガエツルノゲイトウ」の駆除を進めようと千葉県は、県内全域での調査を初めて行うことになりました。

南米原産の水草、「ナガエツルノゲイトウ」は全国25の都府県で確認されている繁殖力の強い特定外来生物です。
千葉県内でも印旛沼や周辺の川を中心に繁殖し農業用水路やポンプ場の入り口を詰まらせるなど、農業への被害が相次いでいます。
県はこれまで県が管理する沼や川でのみ駆除を行ってきましたが、繁殖が各地に広がっている可能性があるため県全域での調査を初めて行うことを決めました。
川や用水路を衛星画像で解析するとともに、現地調査も行ったうえで、具体的な駆除の方法などをそれぞれの管理者と話し合うことにしています。
千葉県は「全県での調査の結果をもとに繁殖が拡大する前に早めに対策を実施して被害を抑えたい」としています。