埼玉県教委 “全公立高で面接実施”新入試方法の素案を公表

埼玉県教育委員会は公立高校の入学試験についてすべての学校で面接を実施するとした新たな入試方法の素案を公表しました。

埼玉県内の、多くの公立高校の入試は筆記試験と内申書で選抜されますが、学校内外での活動が多様化するなか、内申書に盛り込む情報を把握することが難しいといった声が中学校の教諭らからあがっていました。
このため、県教育委員会がまとめた新たな入試方法の素案では内申書の内容は各教科の学習の記録にとどめ、これまで記すこととしてきた部活動などでの実績は盛り込まないこととしました。
そのうえで受験生が自己評価の資料を提出し、面接試験を実施するとしています。
面接試験では学校内外での活動や資格試験で頑張った経験、それに今後に向けた意気込みを自分のことばで述べてもらうということです。
県立高校とさいたま市などの市立高校の、すべての公立高校で実施され対象は令和9年4月入学の、いまの小学6年生以降の試験から実施される見通しです。
県教育委員会は17日から1か月間パブリックコメントで意見を募集し、年内に決定したいとしています。
埼玉県教育局高校教育指導課の杉田和明課長は「思考力・判断力・表現力が問われているいま、生徒にも自分のことばで頑張ってきたことを伝えてほしい」と話しています。