神宮外苑再開発 都“手続き適切” イコモスの警告に回答せず
東京の明治神宮外苑の再開発をめぐり、ユネスコの諮問機関から手続きの見直しなどを求める警告への回答を要請された都は、手続きは適切だとする見解をすでに示しているとして、回答しませんでした。
明治神宮外苑の再開発をめぐっては、ユネスコの諮問機関・イコモスが「世界の公園の歴史においても例のない文化的資産」だとして中止を要求する警告の文書を先月、事業を認可した都や事業者などに送りました。
警告の文書には法的な強制力はないものの、都に対しては、再開発に必要な都市計画決定の見直しと環境アセスメントのやり直しを求め、10日までに回答するよう要請していました。
これについて、都は「手続きは、適切に行われているとの見解をすでに知事会見などで示している」として回答しませんでした。
一方、事業者は、警告の文書について「イコモス独自の認識のもとで一方的に発信された」とする見解をこれまでに示しています。