東京 八王子「滝山病院」国会議員・市民団体などが連絡会

看護師による入院患者への暴行事件が起きた東京・八王子市の精神科病院「滝山病院」をめぐり、実態把握や患者の退院支援に取り組んでいくため、有志の国会議員や市民団体などが連絡会を立ち上げました。

東京・八王子市の精神科病院「滝山病院」では、ことし2月、入院患者への暴行事件が発覚し、これまでに看護師ら5人が略式起訴されていて、東京都は、病院に改善命令を出すとともに、希望する患者の転院や退院の支援を行っています。
しかし、都の調査に対し希望した30人余りのうち実際に転院できた患者は数人にとどまっているということで、10日は有志の超党派の国会議員や東京都議会議員のほか当事者団体などが都庁で会見を開き、状況を改善していくための連絡会を立ち上げたことを明らかにしました。
メンバーの1人で重い手足のまひや発話障害がある天畠大輔参議院議員は、会見で施設で過ごした経験を踏まえ「精神科病院の中に患者を置きざりにしている社会は間違っている。みんなで力を合わせて正していきたい」と話していました。
会見に先立ち、20人余りが滝山病院を訪問し、実態把握のための視察を申し入れましたが10日は病院側に断られたということで、後日、地域の福祉関係者による面会や退院支援を受け入れるよう求める要望書を送るということです。