群馬の温泉地と羽田空港結ぶバス運行へ インバウンド需要期待

回復傾向にあるインバウンド需要を取り込もうと、関東有数の温泉地、群馬県渋川市の伊香保温泉などと羽田空港を結ぶ高速バスが来月から運行されることになりました。

日本を訪れる外国人旅行者の数は、ことし8月まで3か月連続で200万人を超え、インバウンド需要の回復傾向が鮮明になっています。
こうした需要を取り込もうと、渋川市の会社が、来月1日から伊香保温泉や群馬県中之条町の四万温泉と羽田空港を結ぶ高速バスを運行することになりました。
具体的には、現在運行している東京駅と四万温泉を結ぶ路線に伊香保温泉を経由させたうえで、発着地を羽田空港まで延伸して毎日1往復し、外国人旅行者の利便性を高めるということです。
県内に宿泊した外国人の数は、新型コロナの影響で去年はコロナ前の16%ほどの4万6000人余りにとどまっていて、地元では、バスの運行によって客足の回復につながればと期待を寄せています。
バス会社の企画部の若木亮副部長は「円安で外国人旅行者が訪れやすくなっているので、この路線を使って県内の温泉を利用してもらいたい」と話していました。