温泉街にぎわい復活へ空き施設で住民が催し 群馬 みなかみ町

かつて多くの観光客が訪れた群馬県みなかみ町の温泉街ににぎわいを取り戻そうと、使われなくなった施設を活用して地元の住民たちが飲食店などを出す催しが開かれています。

この催しはみなかみ町の温泉街の活性化に取り組んでいる町や銀行、不動産会社、そして、都市工学を学ぶ大学院生たちが地元の住民と協力して8日から開いています。
会場はかつてにぎわった温泉街で課題となっている、使われなくなった施設のうちの2つで、飲食店や雑貨店などの店舗のほか温泉街の歴史を紹介する展示コーナーも設けられています。
このうち、旅館の従業員の寮として使われていた築およそ50年の建物は学生たちが改装に携わり、屋外に面していた窓を取り外すことで今回の販売や展示のスペースを生み出したということです。
都内から訪れていた男性は「廃虚も少し手を入れることで、新しい魅力が生まれていたと感じました」と話していました。
温泉街の活性化に取り組む東京大学大学院の長谷川帆奈さんは「みなかみ町には人が集まる潜在能力はあると思うのに、何も使われていない空間にもったいなさを感じます。今後も“あるもの”を生かした活動を続けていきたい」と話していました。
この催しは9日も開かれています。