さいたま 介護施設送迎車死亡事故 75歳運転手を起訴

先月、さいたま市の介護施設で施設の送迎車にはねられ利用者2人が死亡するなどした事故で、さいたま地方検察庁は75歳の運転手を過失運転致死傷の罪で起訴しました。

起訴されたのは、さいたま市見沼区の通所介護施設のアルバイト、窪島達郎被告(75)です。
起訴状によりますと、運転手は先月13日、施設の敷地内で送迎車を発進させた際に誤ってアクセルを踏み込んで急加速させ、89歳と88歳の利用者2人をはねて死亡させたほか職員1人にけがをさせたとして過失運転致死傷の罪に問われています。
運転手を立ち会わせて現場で当時の状況を確認するなど捜査が進められた結果、車に異常は確認されず、誤ってアクセルを踏み込んで車を暴走させたことが原因だとわかったということです。
検察は認否を明らかにしていませんが、捜査関係者によりますと、調べに対し「送迎車の向きを変えようとしたときにアクセルとブレーキを踏み間違えた」などと供述しているということです。
この運転手をめぐっては施設にあった履歴書や運転免許証のコピーなどが実際の年齢より7歳若くなる生年月日になっていたことがわかっていて、警察は書類が作成されたいきさつなどを引き続き調べることにしています。