前橋 地元の銘菓「片原饅頭」 別企業が引き継ぎ3年ぶり復活

前橋市の銘菓として長く市民に親しまれたものの後継者が見つからず3年前に製造が終了した「片原饅頭」が事業を引き継いだ別の企業によって復活し、3日新たな店がオープンしました。

「片原饅頭」はおよそ190年前の1832年に現在の前橋市で創業した店で作られ、地元の銘菓として長く親しまれてきましたが、後継者が見つからず1996年に閉店し、その後復活したものの、後継者の問題で3年前に再び閉店しました。
事業承継を支援する団体の仲介で群馬県高崎市で就労支援などを手がける会社がおよそ1か月の試験営業を経て3日、新たな店をオープンさせました。
前橋市城東町の店舗では午前10時の開店と同時に販売を待ち望んでいた人たちが次々とまんじゅうを購入していました。
店によりますと、当面は一日500個ほどを上限に予約客を優先して販売するということで、3日は7割ほどが予約済みだったということです。
訪れた60代の男性は「以前の店がなくなって残念だと思っていた。まんじゅうといえばこの店という存在なので、また食べられるようになってよかった」と話していました。
片原饅頭の星野聡志社長は「かつての味を再現すべく準備してきたので感無量だ。多くの人からの期待を感じるが経営を合理化することでこの味を末永く残していきたい」と話していました。