「録音図書」の作成に協力しているボランティアの表彰式

視覚障害者を支援するため朗読の声を聴いて本を楽しむ「録音図書」の作成に協力しているボランティアの表彰式が都内で開かれました。

録音図書は視覚障害者が朗読の声を聴いて本を楽しむもので、全国の点字図書館に所蔵されているほか、インターネットでも聴くことができます。
障害者の支援活動を行う「鉄道弘済会」などは、長年、録音図書の作成に協力しているボランティアを表彰していて28日、都内で開かれた表彰式には全国から9人が参加しました。
会場では、それぞれの録音された音声が披露され、滑舌のよい朗読に拍手が送られていました。
表彰された愛知県の鶴見妙子さんは「視覚に障害がある方から『朗読を聴いて力づけられた』などと声をいただくと、とても励まされます」と話していました。
視覚に障害がある「日本点字図書館」の長岡英司理事長は「AIの音声が普及してきていますが、人の声ではないと伝わらない知性や感性があります。本は生活に欠かせないものなので本当にありがたいです」と話していました。