児童文学作家 角野栄子さんの世界観紹介する文学館11月開館

「魔女の宅急便」などの作品で知られる児童文学作家、角野栄子さんの世界観を紹介する文学館がことし11月、地元の東京・江戸川区にオープンします。

東京・江戸川区にことし11月3日にオープンするのは、「魔女の宅急便」や「小さなおばけ」シリーズなどで知られる児童文学作家、角野栄子さんの文学館です。
角野さんは、幼少期から20代前半まで江戸川区で暮らした区のゆかりの作家で、区はその作品や世界観を広く紹介しようと計画を進めてきました。
文学館の愛称は公募の結果、「魔法の文学館」に決まり、建物は建築家の隈研吾さんの設計で、内装は角野さんのテーマカラーという「いちご色」で統一されます。
館内には「魔女の宅急便」に登場する街をイメージした展示のほか、角野さんの作品や、本人が選んだ国内外のおよそ1万冊の児童書が取りそろえられ、子どもたちが自由に手に取れるようになっています。
また、角野さんのアトリエを再現した部屋も設けられ、物語の創作の場をかいま見ることもできるということです。
オープンに先立ち、角野さんは「本は目に見えない不思議な力を持っています。読む人の心に寄り添い、一生涯励まし続ける、魔法の力です。この文学館を訪れた皆さんが、自分だけの魔法を見つけて家に持って帰ってくれたら、こんなにうれしいことはありません」とメッセージを寄せています。