PFAS対策 武蔵野市は浄水器設置へ 調布市は水質調査

一部で有害性が指摘されている化学物質を含む「PFAS」への対策として、東京・武蔵野市は国の暫定的な目標値を上回る数値が検出された災害用の井戸に浄水器を新たに設置することを決めました。

武蔵野市は、ことし6月、災害時の避難所となる市内の小中学校18校にある、飲み水としての利用も想定している井戸でPFASの値を調べたところ、このうち7か所の井戸から国の暫定的な基準を上回る値が検出されました。
これを受け、市は18校のすべての井戸にPFASを取り除く浄水器を設置するため、開会中の市議会に関連の費用を盛り込んだ補正予算案を提出し、20日の本会議で可決されました。
市によりますと、この井戸の水は、いずれもこれまで飲み水として使われたことはありませんが、できるだけ早く浄水器の設置を完了したいとしています。
一方、東京・調布市は市内の小学校や公園にある災害用の井戸30か所と民間の井戸85か所の希望者を対象に独自に水質調査を行う方針です。
これらの井戸のほとんどは飲み水として使う想定はされていませんが、市は安全性を確認するためとしています。
いまの市議会に関連経費を盛り込んだ補正予算案が提出され、来週25日に採決されることになっていて、市は可決されしだい、順次、調査を進め、年明けの2月に一部の調査結果を公表したいとしています。