神宮外苑再開発 イコモスが海外メディア向けに記者会見

東京の明治神宮外苑の再開発について、海外メディアの関心が高まっているとして中止を求める警告を出したユネスコの諮問機関の国内委員会が日本外国特派員協会で記者会見を開きました。

東京・新宿区などにまたがる神宮外苑の再開発をめぐっては、今月以降、事業者が高さ3メートル以上の樹木の伐採を始める予定ですが、ユネスコの諮問機関・イコモスが今月7日、「世界の公園の歴史においても例のない文化的資産」だとして再開発の中止を求める警告を出しました。
このあと、海外メディアの関心が高まっているとして21日、イコモスの国内委員会が日本外国特派員協会で記者会見を開き、「神宮外苑の緑地は都心では貴重だ」などと訴えました。
また、出席した海外メディアとの質疑も行われ、アメリカのAP通信の記者から「神宮外苑を含めて全国で再開発が起きていると聞くが、どう捉えているか」と質問が出されました。
これに対し、日本イコモス国内委員会の石川幹子理事は「神宮外苑の再開発が許されれば防波堤が決壊するように特に都心の地価が高いところで再開発が続くと思う」と答えていました。
イコモスは警告の文書を都や事業者などに送っていて来月10日までに回答を求めています。