東京 日本橋 工事現場で鉄骨が落下 3人重体 2人けが

東京 日本橋 工事現場で鉄骨が落下 3人重体 2人けが

18日午前、東京・日本橋のビルの建設工事現場で鉄骨が倒れて作業員5人が巻き込まれ、このうち3人が意識不明の重体になっています。

警視庁によりますと、18日午前9時20分ごろ、東京・中央区日本橋のビルの建設工事現場で鉄骨が倒れました。
この際、作業員の男性5人が巻き込まれ、このうち30代から40代の3人が意識不明の重体になっています。
このほか20代の男性作業員2人がけがをしましたが、意識はあるということです。
倒れた鉄骨はおよそ15トンあり、5人はその弾みで7階部分から3階部分に転落したとみられるということです。
現場は51階建てのビルの建設工事現場で、JR東京駅八重洲口近くの多くのオフィスビルが建ち並ぶ人通りの多い地区にあります。
警視庁などが詳しい状況を調べています。

現場近くの地下に事務所を構えるレンタカー店の従業員の男性は、午前9時ごろに自動車が壁にぶつかったような大きな音が一度響くのを聞いたということです。
男性は「事務所は地下2階にありますが『ドーン』という大きな音が響いたのが聞こえました」と話していました。

現場近くの飲食店の従業員は「ドカンという聞いたことがないかなり大きな音と金属が落ちたような音が聞こえてきたので、何か事故があったのかなと思いました。いまもパトカーや消防車がひっきりなしに行き交い、騒がしい状況が続いていて驚いています」と話していました。

事故が発生した当時、現場近くのビルの5階にいた30代の男性は「いきなり『ドカン』という大きな音が聞こえて、そのあとにも何度か金属が落ちる音が聞こえた。現場から何人かが運び出されるのも見えた。近くでこんな事故が起きてとても驚いています」と話していました。

現場の近くにいた40代の男性は「雷が落ちるような音と地響きがして建設工事現場を見ると、警備員がシャッターを開けて慌てている様子だった。2人が頭から血を流しているのが見えた。現場は1年半くらい前から工事をしていて、いつも大勢の人が出入りしていた」と話していました。

現場は東京駅八重洲口の正面に位置する地上51階建ての複合商業施設の建設現場です。
東京駅前の再開発事業として進められていて、おととしに着工し、2025年の完成予定に向けて工事が進められています。
建設は大林組と大成建設の共同企業体が手がけていて、取材に対していずれも「現在、状況を確認している」と話しています。
ホームページによりますと建設中のビルにはオフィスフロアのほか、国際会議を開催できる会議場や演劇やコンサートを開催する劇場、それに商業施設が入るフロアなどが設けられることになっています。