都内 インフルエンザ感染者数 この時期で過去最多に 対策を

この時期の都内のインフルエンザの感染者数が過去最多となり、専門家は「10代以下で増えていて、上の世代への感染拡大を非常に懸念している」として、感染防止対策を呼びかけました。

14日、都庁で感染症の対策会議が開かれ、新型コロナやインフルエンザの都内の感染者数が公表されました。
それによりますと、インフルエンザの感染者数は今月10日までの1週間に1医療機関あたり5.95人と、統計を取り始めた1999年以降、この時期としては過去最多となりました。
都によりますと、年代別では、19歳以下が全体の8割近くを占めていて、今月10日までの1週間で小学校42校、中学校7校、高校4校のあわせて53校で、学級閉鎖などになったということです。
インフルエンザの流行期は例年12月から3月とされていますが、ことしは4月以降も流行開始の目安となる1医療機関あたり1.0人を超える状況が続いているということです。
国立国際医療研究センターの大曲貴夫国際感染症センター長は「コロナとインフルエンザが同時に流行している。インフルエンザは10代以下で増えていて、上の世代への感染拡大を非常に懸念している」と述べました。
都はこまめな手洗いやせきエチケットなどの感染防止対策を呼びかけています。