新潟県産コシヒカリ出荷始まる 今夏の暑さ影響し1等米少なく

米どころの新潟県内でコシヒカリの収穫が最盛期を迎え、14日から県外への新米の出荷が始まりました。
「JA全農にいがた」によりますと、この夏の暑さが品質に影響し、これまでのところ、厳しい水準になっているということです。

新潟県内では、作付け面積の6割を占める主力のコシヒカリの収穫作業が最盛期を迎えていて、14日から県外への新米の出荷が始まりました。
新潟市西蒲区の農協の倉庫では記念の式典が行われ、農協の関係者などが見送るなか、出荷を祝う横断幕が掲げられたトラックが出発しました。
「JA全農にいがた」によりますと、評価が最も高い「1等米」のコシヒカリは去年は全体の7割を占めました。
しかし、ことしは稲の穂が出て成長する時期に記録的な暑さに見舞われた影響などで白く濁った米粒が目立ち、13日時点で「1等米」はほとんど集荷されず、「2等米」がおよそ3割、「3等米」がおよそ7割を占め、厳しい水準になっているということです。
「JA新潟かがやき」の遠藤一雄副会長は「ことしの暑さによる影響は災害だと感じている。等級が低くても味や食感に変わりはないので、販売の促進に例年以上に力を入れたい」と話していました。
出荷されたコシヒカリは、今週末ごろから関東地方のスーパーなどでも販売される予定です。