東京 葛飾区 新児童相談所が完成 来月開設へ

東京23区で区独自の児童相談所の設置が進む中、葛飾区に新しい児童相談所が完成し、来月開設することになりました。

児童相談所は都道府県や政令指定都市に設置が義務づけられていますが、児童福祉法の改正で特別区でも独自に設置できるようになり、葛飾区で8か所目となります。
葛飾区の児童相談所は、京成立石駅からおよそ1キロほどの場所で、来月1日に開設する予定です。
地上4階建てで、親が育てられない子どもや虐待のおそれがある子どもなどを保護する定員30人の「一時保護所」を備えていて、関係者だけが入れる管理区域としています。
また、相談室や子どもの心理診断などを行う部屋は合わせて13部屋あり、成長段階に応じて机や椅子の高さを変えているほか小さな子どもがおもちゃで遊ぶ様子を観察できるプレイルームも設けられました。
葛飾区では新たにおよそ150人の職員を配置する予定で、既存の「子ども総合センター」と連携して、虐待の対応だけでなく、子育ての困りごとの相談なども行っていくということです。
児童相談所開設準備担当の横山雄司部長は「児童相談所ができることで相談者の状況に応じて、子育ての切れ目のない支援が実現できると思う。子育てで悩みがあればいつでも声をかけてほしい」と話しています。