茨城県十王町高原地区で孤立 県が水や食料をヘリで運搬へ

記録的な大雨の影響で、茨城県日立市の十王町高原地区の集落では土砂崩れの影響で孤立状態になっていることがわかりました。
8世帯の住民に対し、県は12日、水や食料をヘリコプターで運ぶことにしています。

茨城県や日立市などによりますと十王町高原地区の沢平集落では10日の午前、地区の消防団長から市に連絡があり、市が調べたところ集落に唯一つながる北側からの市道で土砂崩れが発生して孤立状態になっていることがわかりました。
集落には、8世帯が生活していて11日の時点で体調不良になっている人はいないものの簡易水道が断水していて、飲み水が不足しているということです。
集落に暮らす田所行雄さん(95)によりますと、ふだんから飲料水を備蓄しているものの、残りが少なくなり、風呂に入れない状態が続いているということです。
田所さんは「水がなくなったり、具合が悪くなったりするのが心配で、夜も眠れません。1日も早く道路が復旧してほしいです」と話していました。
道路の復旧には早くても1週間ほどかかる見込みで、茨城県は12日、県の防災ヘリコプターで水や7日分の食料を運ぶことにしています。