千葉 大網白里の保育園 浸水被害で再開の見通し立たず

今回の大雨で浸水被害があった千葉県の大網白里市の保育園では、建物の床が大きな被害を受け、再開の見通しが立たない状況が続いています。

JR大網駅の近くにある大網白里市の「大竹保育園」は、かさ上げした土地の上に建てられているものの、今回の大雨では保育園の入り口付近で1メートルほどの高さまで水が上がり、建物も床上30センチ以上まで浸水する被害を受けました。
4年前、2019年10月の大雨の際にも床上まで浸水する被害を受けましたが、今回は当時を上回る水位だったといいます。
雨が強くなったことから8日午前9時半には園児全員を自宅に帰し、子どもや職員への被害はなかったということですが、保育室やホールがある1階の床は浸水で最大20センチほどせり上がってしまい、掃除や片づけだけでは元の状態に戻すことができず、建物自体の修理が必要だということです。
いすやピアノなどのほか本棚も水に浸かり、読み聞かせで使っていた絵本がぬれて本棚から出すこともできなくなっていて、9日は職員が出勤し、片付けにあたっていました。
11日までは臨時休園することが決まっていますが、再開についてめどが立てられない状況だということです。
成島麻美子園長は、「被害の大きさに言葉を失ってしまったというのが正直なところです。親御さんはみなさん仕事されているのでなるべく早く再開したいが、厳しい状況にあるので自治体と相談しながら方法を考えていきたい」と話していました。