千葉 紅葉の名所「養老渓谷」の旅館が浸水被害で復旧作業

紅葉の名所として知られる千葉県の市原市と大多喜町にまたがる「養老渓谷」にある旅館は、大雨であふれた川の水で館内が水につかる被害を受け、復旧作業にあたっています。

「養老渓谷」にある旅館には、8日午前11時ごろから、川からあふれた水が押し寄せて台所や事務所などがある1階が1.5メートルほどまで水につかって、冷蔵庫や宿泊予約を管理しているパソコンが壊れるなどの被害を受けました。
紅葉のシーズンを中心に来年まで宿泊予約が入っていましたが、営業再開のメドが立たないことから、すべてキャンセルにして当面、予約の受け付けも取りやめるということです。
今後、重機を使って敷地に流れ込んだ土砂を取り除き、館内の土砂などを運び出したいとしています。
周辺の旅館も浸水や土砂崩れの被害を受けていて、従業員が水につかったいすや机などを運び出していました。
旅館「喜代元」の主人秋葉保雄さんは、「去年、1階の食事部屋を改装したばかりだったので、ガックリとしています。復旧して経営を続けるのか、それとも断念するのか、悩ましいです」と話していました。