アクアライン 千葉県“「ロードプライシング」一定の効果”

千葉県と神奈川県を結ぶ東京湾アクアラインで、渋滞の緩和を目的に時間帯によって通行料金を変動させる「ロードプライシング」が試験的に導入されてから1か月の交通状況がまとまり、値上げされる時間帯の通行量が減少するなど、一定の効果がみられました。

東京湾アクアラインで課題となっている渋滞を解消するため、国や千葉県などは、ことし7月22日から土日と休日に限り、千葉県から神奈川県に向かう上り線で、午後1時から8時の通行料金を50%値上げし、午後8時から翌日の午前0時までは25%値下げする「ロードプライシング」を試験的に導入しています。
試験導入が始まってから1か月が経過し、千葉県はこの期間の土曜と日曜、あわせて7日間の交通状況を公表しました。
それによりますと、通行料金が値上げされた時間帯の通行量は、去年の同じ曜日と比べて3%から6%ほど減少し、特に、値下げされる直前の午後7時台は、20%程度減少したということです。
また、渋滞によって余分にかかった通行時間は、去年の39分から21分まで短縮されるなど、渋滞の緩和に一定の効果がみられたということです。
千葉県の熊谷知事は記者会見で「『ロードプライシング』は、千葉県に来る人を増やし、県内に長く滞在してもらうことが目的だ。一定の効果があるという結果が出たことは前向きに評価したい」と述べました。