関東北部 栃木で記録的な大雨 土砂災害などに厳重警戒

暖かく湿った空気の影響で関東北部では大気の状態が非常に不安定になり、栃木県ではレーダーによる解析でおよそ１１０ミリの猛烈な雨が降ったとみられます。
関東北部では局地的に雷を伴って非常に激しい雨が降るおそれがあり気象庁は土砂災害や低い土地の浸水、川の増水に厳重に警戒するよう呼びかけています。

気象庁によりますと暖かく湿った空気が流れ込んでいる影響で、関東や伊豆諸島では大気の状態が非常に不安定になっています。
栃木県では発達した雨雲が次々と流れ込み、レーダーによる解析で午後３時半までの１時間に宇都宮市付近とさくら市付近ではレーダーによる解析でおよそ１１０ミリの猛烈な雨が降ったとみられます。
このほか、午後１時までの１時間に宇都宮市付近と芳賀町付近で、午後０時半までの１時間に益子町付近でいずれもおよそ１１０ミリの猛烈な雨が降ったとみられ、気象庁は「記録的短時間大雨情報」を相次いで発表しました。
また、午後３時までの１時間には栃木県が宇都宮市に設置した雨量計で５１ミリの非常に激しい雨を観測しました。
これまでの雨で栃木県と茨城県では土砂災害の危険性が非常に高まり、「土砂災害警戒情報」が発表されている地域があります。
関東甲信と伊豆諸島では４日夜遅くにかけて大気の不安定な状態が続く見込みで、特に関東北部ではこのあとしばらくは局地的に雷を伴って非常に激しい雨が降るおそれがあります。
５日の昼までの２４時間に降る雨の量はいずれも多いところで関東北部で１５０ミリ、関東南部と伊豆諸島で６０ミリと予想されています。
気象庁は土砂災害や低い土地の浸水、川の増水に厳重に警戒するとともに、落雷や竜巻などの激しい突風、それに「ひょう」にも十分注意するよう呼びかけています。