「仕組み債」販売問題 千葉銀行会長が引責辞任へ

高い利回りをうたう一方でリスクを伴う「仕組み債」と呼ばれる金融商品の販売をめぐって、千葉銀行など3社が行政処分を受けた問題で、千葉銀行は、会長がこの問題の責任をとって来年3月に辞任すると発表しました。

「千葉銀行」と子会社の「ちばぎん証券」、それに、さいたま市に本店を置く「武蔵野銀行」の3社は、「仕組み債」と呼ばれる金融商品をリスクを十分に説明せずに顧客に販売したとして、ことし6月、関東財務局から業務改善命令を受けました。
これを受けて3社は、31日それぞれ社内処分を発表しました。
それによりますと、千葉銀行の佐久間英利会長がこの問題の責任をとって来年3月末に会長職と代表取締役を辞任し、来年6月には取締役についても辞任するということです。
また、米本努頭取は、役員報酬の50%を6か月間減額し、すでに退任した元役員6人についても報酬の返還を求めます。
子会社のちばぎん証券は、稲村幸仁社長の役員報酬の50%を6か月間減額するなど、役員と元役員の合わせて8人を処分します。
一方、武蔵野銀行は、長堀和正頭取の役員報酬の50%を4か月間減額し、役員と元役員の合わせて9人を処分するということです。