神奈川 鎌倉市 フリースクール利用料の一部を補助へ

不登校の子どもが通うフリースクールの利用料の一部を補助する制度が、神奈川県鎌倉市で新たに設けられることになりました。

この制度は、不登校の子どもたちの居場所を確保し孤立するのを防ごうと鎌倉市が新たに設け、市内在住で、不登校になってフリースクールに通う小中学生と高校生の保護者に1か月、1万円を上限に利用料の3分の1を補助します。
ことし4月以降の利用が対象で、来月から申請を受け付けます。
市によりますと、公立の小中学校に在籍する不登校の子どもの数は令和3年度、小学生が114人、中学生が173人と年々増加傾向にあります。
自治体がフリースクールの利用料を補助する制度は、県内で初めてだということです。
フリースクールを運営するNPO法人「鎌倉あそび基地」の水澤麻美代表は「補助制度は画期的でうれしいです。利用者の気持ちに寄り添った制度になってほしい」と話しています。
鎌倉市青少年課の小林瑞幸課長は「費用負担を軽くするのはもちろん、不登校の状態にある子どもが特性にあった居場所を見つけるきっかけになるといいと思います」と話していました。