埼玉 秩父市 クマ目撃件数36件 注意呼びかけ

埼玉県秩父市ではクマの目撃件数が21日までに36件とすでに昨年度の件数を上回っていて、市が注意を呼びかけています。

秩父市ではことし4月から今月21日まで市内でクマが目撃された件数が36件で、昨年度1年間の31件をすでに上回っています。
市によりますと、人的被害はないということですが、市街地に近い公園などでも目撃が相次いでいて、市では目撃現場に注意を呼びかける看板を設置したりパトロールを強化して警戒を強めています。
このうち、ことし6月に目撃情報があった観光名所の1つ、羊山公園では園内の樹木に「熊出没注意」と書かれた看板が設置されていました。
公園をジョギングしていた近くに住む男性は「目撃数が増えてきているので気を付けながら走っています」と話していました。
秩父市生活衛生課の岩城哲也主査は「山の高い位置に食料が無く、クマの行動範囲が低地に降りてきているのではないかと思います。市民や観光客の皆さんが安全に過ごせるよう注意喚起を続けていきたい」と話していました。