エスカレーターの乗り方 子どもたちが理解深める

エスカレーターを歩かずに止まって乗りたい人がいることについて、夏休み中の子どもたちに理解を深めてもらおうというイベントが都内で開かれました。

このイベントは、理学療法士や教員らでつくるグループが企画し、世田谷区の会場には6日、夏休み中の小中学生およそ20人が集まりました。
エスカレーターは安全のため立ち止まって乗るのが正しい乗り方ですが、関東では歩く人のために右側を空ける習慣が広がっています。
イベントでは漫画の教材を使い、小学校の教員が講師になってエスカレーターで、歩く人がいる側でも障害などを理由に止まって乗りたい人がいることを説明しました。
子どもたちはグループごとに先を急ぐ会社員や子連れの親子など異なる立場にたちどんな気持ちで利用しているかを話し合いました。
話し合いでは「電車に乗り遅れるとか」とか「乗り降りするときにけがをしないか心配だ」といった意見が出され、気持ちよく利用するには何ができるかも考えました。
子どもたちは「ゆずる気持ち」や「声かけをする」などの気づきを共有していました。
小学4年生の女の子は「エスカレーターは横断歩道と同じくらい譲り合いが必要な場所だと思った」と話していました。
東京都理学療法士協会の齋藤弘さんは「障害のある人の目線も先を急ぐ目線も想像しながら、街にはいろんな人がいるという発想や思いやる気持ちを大事にしてもらえたら」と話していました。