東京 中野区の突風 ダウンバーストかガストフロントの可能性

1日、東京 中野区で発生した突風について気象台は「ダウンバースト」か「ガストフロント」の可能性が高いと発表しました。

1日午後、東京 中野区で突風が吹き、工事現場の足場が崩れたりフェンスが倒れたりするなど被害が相次ぎました。
けが人はいませんでした。
この突風について、東京管区気象台は2日、職員を現地に派遣して被害状況の確認や目撃者からの聞き取りなど調査を行いました。
その結果、当時、活発な積乱雲が付近を通過していたことや、突風が比較的短時間で強い雨やひょうを伴っていたことなどから、上空の空気が吹きおろす「ダウンバースト」か、冷たい空気の塊が地表を広範囲に進んで起きる「ガストフロント」の可能性が高いと発表しました。
当時の風速はおよそ25メートルと推定され、突風の強さを「0」から「5」までの6段階で判定する「日本版改良藤田スケール」と呼ばれる指標で上から6番目の強さの「0」に該当するということです。
東京管区気象台は「発達した積乱雲を見たり、近くで落雷があったりした場合にはダウンバーストやガストフロントなどの突風にも注意してほしい」と呼びかけています。